第八章 勝海と晃

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「…雑魚って訳じゃ無さそうだな…」 「てめぇもな。」 睨み会う勝海と神谷。最初に動いたのは…神谷だった。 「…オラ!」 勝海の顔目掛け上段蹴り。しかし、それを腕で防ぐ勝海。 …こいつ…。なんて重てぇ蹴りしてやがる!…こりゃ何度も受けてられねぇな。 神谷の足を掴み、自慢の怪力を利用し振り回した。 そして、神谷を投げ飛ばす。 勢いよく、壁に激突し地面に倒れこみそうになるが何とか持ちこたえる神谷。 そこに勝海が駆け寄る。 「オラ!どうした?」 勝海が殴りかかった。だが、 ズドン! 当たりに低い音が響く。そして、倒れこんだのは…なんと勝海だった。 実は、殴りかかる瞬間、もう反撃出来ないだろうと油断してた勝海は、カウンターで神谷のカカト落としを左肩にモロに喰らってしまっていた。 「どうした?もう終わりか…?。」 神谷が舌を出し、ニヤつきながら言う。 だが、勝海はすぐに立ち上がった。 …ヤバいな…左肩が熱い。腕がダルい…。早く決着つけねぇと… 勝海は腕を構え、神谷に向かって行った。
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