第八章 勝海と晃

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「尚!翔!大丈夫か!」 病室に着き勢いよくドアを開けた。 床には、龍神の部下の不良達が何人も倒れている。 尚は、竜也が寝てるベットに寄りかかりながら「ちょ~余裕!」と言ったが、翔は尚を見ながら、「僕が居なかったら危なかっただろ。」っと言った。 二人とも、ケガをしているが大したケガじゃない。 勝海は二人を見てホッとした。 「勝海。下はどうなったの?」 翔が聞いてきた。 勝海は腕を組み、ふんぞり返り。 「俺と晃でぶっ飛ばした。すげぇだろ!」 とニヤつきながら言う。 すると尚が腰を上げ言う。 「晃は?一緒じゃないの?」 「いや。途中で居なくなった。龍神も居なくなってたから多分そっちに行ったと思う。」 勝海がそう言うと、 「…早く晃を探さないと!もしかしたら…殺されちゃう!」 翔が立ち上がり言った。 そうだった! アイツは竜也をやったほどの奴だ。晃…無事で居てくれ。 そう願い、勝海は走り出した。
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