第八章 勝海と晃

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勝海は病院を出て晃を探しに行った。 だが、何処に行っても晃は居ない。 「くそ!どこ行ったんだよ!…そうだ!」 勝海は携帯電話を取りだし電話を駆け出した。 もちろん、発信先は晃。 「ダメだ…。繋がらねぇ…」 その後も辺りを探したが晃が現れる事はなかった… そして、その日から3日後… 勝海は一人で竜也の病室に向かっていた。 尚と翔は竜也の病室の花を買いに行ってる為、少し遅れてくるらしい… 病室のドアを開けると… 「…晃…」 竜也のベットの横に晃が座っていた。 「お前どこ行ってたんだよ!携帯も通じねえし、まじ心配したんだぞ…」 「……」 なんかいつもと様子が違う。 「…どうした?晃。」 勝海が晃に聞いた。 すると、晃は… 「勝海…お前を待ってた…」 と言った。 晃が立ち上がり勝海の横を通りすぎる時に、「今日の夜10時。港に来てくれ。」と言い病室を出ていった。 勝海が晃の事を呼んだのに返事も振り返りもせず…
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