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「まだショックで立ち直れないだろうに、流石はツンデレ」
「だからツンデレって何なのよ💦」
聞けば聞く程怪しい口調の由紀乃。確か最近ハマってるアニメがあるとか言ってたから、その中のキャラクターの真似でもしているんだろう。…普通にしてりゃ可愛いのに。
「その強気な姿勢❗惚れた男に対する態度❗…何処をどう見てもツンデレだ」
由紀乃は緩くウェーブのかかった栗色の髪を無駄に靡かせながらアタシに人差し指を向けて決めポーズを取った。
「そ…、そんなの勝手に決めないでよねっ。アタシは唯、天の邪鬼なだけなんだからっ」
大体に於いて、外見はふわふわしていてお人形さんみたいなタイプの由紀乃が何故腐女子なのかが解らない。決して眼鏡を掛けている訳じゃないし、如何にもってタイプでもない。唯、由紀乃は二次元が大好きなのだ。
「好きな男の前で天の邪鬼な行動を取る…。しかぁし、その男との交際が始まった途端に必要以上に甘えたりはしまいか?…それがツンデレ」
「つまりね、初めツンツン、後はデレデレなんだって💡略してツンデレらしいよ?」
アタシはぐっ、と言葉に詰まった。由紀乃の言葉を要約したのが琴美だったから…。
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