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なんとか守と菜々は遅刻せずに学校についた。
「菜々、あのね。あっ守君おはよう。」
「あっどうも。」
と守が頭をペコリと下げる。
「あのね。」
と学校に着くなり喋りかけてきたこの女。
名前は田中美紗
菜々の親友で成績はオール1の馬鹿な女。
でも優しくて強くて頼りになる。
そんな美紗が菜々に何やら深刻な話をしているようだ。
「あのね菜々...今日、舞がね。」
美紗の顔がだんだん泣きそうになっていた。
「美紗、落ち着いて、一体どうしたの?」
菜々が美紗を落ち着かせる。一旦落ち着いてから美紗が話を始めた。
「今日ね舞の家に迎えにいったの。そしたら家の前にパトカーが止まってて、警察の人が舞のお母さんに何か聞いてて、私気になったから近所の人に何があったか聞いたの、そしたら。」
「大きな声では言えないんだけど、あそこの家の娘さん今日の朝に自殺したらしいわよ。」
「っで私、信じられなかったから警察の人に聞いたの。そしたら、そしたら、本当だった。。。」
美紗はまた泣きだしてしまった。
菜々はその美紗の話を信じられなかった。
「美紗、本当に?本当に舞は死んだの?ねぇ?嘘って言ってよ。」
とあのしっかりした菜々も泣いた。泣いて、泣いて、泣きまくった。周りの目など気にせずに泣いた。
涙が枯れるくらいまで。。。
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