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青い空――――
白い雲――――
ゴミ一つない砂浜―――
波の音が静かに響く海辺に、数人の若者の影。
愛香「おや……?」
愛香の手の上には、赤い球があった。
愛香「この世界では、不完全ながら私の力も有効化されるようです」
望「………そうか」
愛香「威力は閉鎖空間の10分の1。この程度で十分だと判断されたのでしょうか」
望「いいから早くやれよ」
愛香「ふふっ、了解しました」
愛香が赤い球を空中に投げ、バレーのサーブのように叩きつける!
愛香「ふんもっふ!!」バシッ!!
春「うをっ!」ズザーッ!!
ピピ――ッ!!
竜斗「45‐15ですね」
愛香「やったぁ!」
望「ビーチバレーぐらい普通に出来んのかお前は!!」
地面にバウンドした赤いボールは、波にさらわれ、流されていく…。
どうも皆さん。浅月理緒です。
私達は今、望の友達の別荘に来ています。
旅費はタダでこんないい所に来れるなんて夢みたいです。
あー、日光が気持ちいいなぁ。
さて、ここに来る前の事をちょっと回想しましょうか。
VTR、スタート!
望「理緒、さっきから誰に話しかけてるんだ?」
理緒「企業秘密よ」
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