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結局、姉貴に言うことが出来なかったので、強行突破に移る。
因みに、学校での俺達は恋人同士だ。姉貴が何と言おうと、恋人同士だ!
「唯華、いつ来る?」
「いつでもいいよ」
「じゃあ、今日来るか?」
今の状態なら早い方がいいと思った俺は、ダメもとで聞いてみた。唯華の返事は意外なものだった。
「え、もう行っていいの!?」
いや、昨日の好奇心を考えれば、当然かも知れない…。
「いい。姉貴には言ってないけど」
それを聞いた唯華は、心配そうに言った。
「本当に大丈夫?」
優しいな…唯華は。ゆ、い、か、は!
俺は唯華の頭に手を置いた。
「心配すんな。姉貴は殴るような事はしないから」
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