姉貴と彼女①

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突然だった。 俺に…彼女が出来るなんて……。 誰もいない教室で、俺は唯華に告白された。 「あの…中学の時からずっと好きでした!付き合って下さい!」 同じ様な告白は、何度もされた。数え切れないほど断った。 理由はただ1つ…。 「俺んち、姉貴いるけど?」 「知ってる」 「オタクだけど?」 「う、うん」 「超やさぐれてるけど?」 「だ、大丈夫…」 これだけ言っても諦めない奴は初めてだ。 「じゃあ…」 「付き合ってくれる?」 唯華は小さくて、可愛い。いつもコロコロと笑って、ピンク色が似合う乙女だ。誰かさんとは大違い。
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