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今度こそ言おうと、夜中に姉貴の部屋を覗くと、まず姉貴の尻が見えた。両足は肩幅に開いて、本を読んでいる。
まぁ、寝ぼけた姉貴に言ってもしょうがないからな…。
姉貴に気付かれないように、ドアを閉めようとすると、丁度姉貴が眼鏡を外そうとしていた。
姉貴は眼鏡を持ち、体をねじって机に置く。と同時に
ゴンッ
という音が聞こえた。
眼鏡を置く音にしてはデカいな…。
俺は気になって、もう一度覗いた。すると、部屋の中の姉貴は、眼鏡を机に置いた姿勢のまま固まっていた。
「痛い…」
ついでに、その姿勢のまま姉貴の頭は、椅子にくっついていた。どうやら眼鏡を置く時に、頭を打ったらしい。
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