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二日後、彼は僕を迎えに来てくれた。車で20分ほど走っただろうか。それほど遠くなかったので少し安心した。
「さぁ、着いたよ。」
そう言われ一緒に歩いていくと、玄関の前に一人の女性が立っていた。
目鼻立ちの整った色白の綺麗な女性だ。
どうやら彼の奥さんのようである。僕たちを出迎えに出てきてくれたのだろう。
「荷物はそれだけ?」
女性は僕に訪ねた。
「はいっ…あとは宅急便で……」
そして、僕は自己紹介もしておかなければと思い、
「あのっ俺…いやっ…僕は、」
緊張で少し戸惑っていると
「夕食は七時です。自己紹介はその時で結構よ。」
そう言うと彼女はバタンと強くドアを閉め、中に入っていった。
どうやらあまり歓迎はされてないらしい…。
「真也くん、ここが君の部屋だよ。とりあえずくつろいでいてください…」
部屋を案内され、ゆっくりドアを閉めると僕は気疲れもありそのままそこにあったベッドに倒れこんだ。
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