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食事も終わりにさしかかった頃、彩が口を開いた。 「ねぇ、お父さん。真也さんと兄妹ですって学校のみんなにはっきり言っていいんでしょ!?」 一瞬の間があり─ 「彩の思ったようにしなさい。」 すると奥さんが少し怒りながら 「なっ…そんな答えじゃあ、あなた…」 「いいから。」 と、彼は奥さんを制すと、 「彩や彩の友達を信頼してるからね。」 すると彩は満足する答えが返ってきたようでにこっと笑顔になった。 僕はその笑顔を見てなぜか母親の事を思い出していた。
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