二千七年九月の日記

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三日 今日は先日話したとおり、「※友人T」に例の話をした 友人の反応は素っ気なく、 「へーそうなんだーすごいねー」 と白々しく答えるだけだった 私は絶望にも憎しみにも似た感情を押し殺そうとしたが、 目から溢れ出す涙だけは止められなかった その姿を見て、彼は 「今、膝パキッて言った??今、膝パキッて言った??」 と連呼していた よく分からなかったので無視した 家に帰ると、ふと疑問に思った そう、私の友人にTという名前の人間なんて存在しないのだ あれは何だったんだ? 悪い夢でも見ていたのか? (Tというのが名前の頭文字だと気付いたのはそれから二十年後のある晴れた朝でした) ※高校生時代の友人、塩を見ると死ぬ
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