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昭和××年7月30日
毎年恒例、美崎の神様の夏祭り。
おじいちゃんと2歳の時から、2人で行き始めた、今年で、2回目。
チョコチョコ歩きの【空美】は、自宅から神社までは、おじいちゃんにおんぶ。
神社にお参り終わらせて、夜店は、おじいちゃんの知り合いの人ばかり、
出店のおっちゃんは、
『なんだ、孫かい?これ持ってきな』って、やきそば、たこ焼き、綿菓子、ヨーヨーと、端から頂き物。
空美は、笑顔で、『ありがとう』
出店が終る辺りに行くと不思議な鳴き声?
ピヨピヨピヨピヨピヨ
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,―、i・e・丶_,―、
4・ ゝ―、ie・丶・ァ
ゝ_ ie・ 丶 _-i
|  ̄-_ _― ̄ |
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`-、_ | _― ̄
~ ~
『ピヨピヨ、連れて帰って』
生まれて初めてご対面。
空美は、
『だれ?鳥?なんだこれ?』
とっても、不思議。
『じーたん、これ何?』
じぃちゃん
『ヒヨコだよ。こんなもん持って帰っても、直ぐに死んじまうから、よせよせ』
『・・・ん?可愛いよ』
ヒヨコ売りのおっちゃんが、
『あれ、おじさんの孫かい?』
じいちゃん、
『おお、下の孫だよ』
おっちゃん
『お嬢ちゃん、おっちゃんが、お嬢ちゃんに3つあげるから持ってきな』
黄色に緑にピンク。
もちろん、3羽全色、頂きました。
『空ちゃん、ありがとう。ピヨピヨ』
あっ!喋る。
すごい、この鳥喋る。
この小さいヒヨコが、まさか鶏に変身するなんて、考えてもいませんでした。
じいちゃん、
『空、今日からお前がみるんだよ』
空美は、
『うん』
大はしゃぎ。
今日から、可愛がろう。
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