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『ヒヨコは、部屋で飼うものでは、ありません。』
と、母親に言われ、狭い庭に、じいちゃんが鳥小屋を用意してくれました。
3歳の空美1人住める位の鳥小屋でした。
空美にとっては、デカイ。
ヒヨちゃんピヨちゃんコッコちゃんの3羽を鳥小屋に放し、『今日からヨロシクね』
毎日、3羽を庭に放し、遊んでいました。
まるで、兄弟が出来た気分。
道端に生えている草をあげ、じいちゃんが準備してくれた餌をあげ、自分の身長と同じくらいの箒と塵取りを持って掃除して、毎日毎日楽しくていられない。
空美の中では、ヒヨコは、ヒヨコという、名前の鳥だと思っているから。
朝から晩まで『ピヨピヨ』でも、空美には、3羽の声が聞こえます。
『小屋の外に出して』
『餌箱が汚い』
『小屋の中が汚い』って、
何を言ってるかが分かる。
朝起きたら、3羽に『おはよう』
3羽も『おはよう』って言ってくれました。
それをじいちゃんや親に言うと、『そうだね、そう言ってる様に聞こえるね』って、違う、言ってるのに・・・。
空にしか、聞こえない?
ちゃんと話しかけると返事してくれました。
かわいい3羽。
毎日が、楽しい。
空美の家は、共働きで、じいちゃん仕事してるから、ばあちゃんと毎日2人、だから遊び相手出来て幸せだったのです。
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