*◆*彼氏彼女*◆*

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 嬉しくてたまらない。あれから教室に戻っても、私は屋上での事を思い出して、嬉しさを噛み締めていた。  思い出すだけで顔がゆるんでしまう。  まるで私の周りにお花畑があるような、幸せいっぱいな感じで。先生に言われた事が、嬉しくてウキウキしちゃうし、照れちゃう。  しあわせぇ。  昨日とは、全然気分が違う。こんなにも先生の一言で世界が変わってしまうなんて……。  きっと、周りの人からみたら、変人だろうって思うくらい、顔がニマニマしっぱなしだった。  でも変人でもいいの、本当に嬉しいんだもん。 「おはよう、あき! あれ? なんか今日は幸せオーラが……、なにニヤけてるの?」  そう、いきなりるいに言われた。 「あっ、おはよう」  と私は笑顔でかえす。 「何かあったの?」  と不思議そうに私をみてくる、るい。 「ううん、なにもないよ、ちょっと気分がいいだけぇ」  やっぱり私はニヤけてるんだな。私って単純。  その時、雄也が遠くからニヤける私を見ている事に、私は全然気が付かなかった。 「あっあき、携帯の番号とアドレス教えてくれない??」 「うん、いいよ」 ――私は、この日1日、学校でもバイトでもウキウキで過ごした。
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