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ぼけた母ちゃんが遠くを見てる
病院のベッドで死んだように
俺の少年ばっかり探してる
俺は母ちゃんの手を握る
母ちゃんは俺に笑いかける
その後すぐにずっと遠くを見た
俺の机の引き出しには
まともな字をかけた頃の
大きな人の手紙がしまってある
どれだけ人を愛しても
愛し抜いたてしても
母親の体に戻る事は出来ない
それは弱いという事じゃない
それは怖いという事じゃない
それは男らしくないという事じゃない
とどまる事を知らない不安が
別の女を欲しがってる
抱いても抱いても最後には独りになる
OH MOTHER OH MOTHER
OH MOTHER 笑ってばかりいる
だから俺は
「なぜ笑ってるんだい?」
って聞くと
また遠くを見てただ笑ってるだけ
長渕 剛 『MOTHER』より
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