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時は23時30分
そこに少年はいた。
その名は神藤竜一、21才。
彼は悪友4人と毎日のように車上荒らしを繰り返していた。
竜一は気が弱くおとなしめの性格のため、いつも見張り役に回っていた。
0時10分を回った時点で悪友の一人が黒の高級車を発見、『おいっあれでいいんじゃないか?』
しかし、竜一も含め4人はなぜか乗り気にはなれなかった。
なぜなら、何か普通の人の車とは違う、いわば堅気の人間ではないようなただならぬオーラが出ていた為であった。
すると一人が『大丈夫だろ。あれでいこう。』
しかし、それでも何故か竜一は、乗り気にはなれなかったが、渋々納得した。
いつものように車の周りに誰もいないかを確認すると、四人にOKサインを出した。
そして四人の内の一人が運転席のキーボックスにマイナスドライバーを突っ込んだその時であった。
ビービービービービー!!ビービービービー!!!
車の警報機が暗闇の中、物凄い大音量で鳴り響く。
ビービービービービービービービー!!
まだずっと鳴り響いているが、あまりの突然の出来事に誰も動けなくなり立ちすくんでしまった。
すると一人が
『何してるんだ!早く逃よう!!』
と四人が次々と逃げはじめた。
そして竜一もこの場を離れようと、逃げようと思った時であった。
後ろから誰かに首元をひっぱられた。
走りだそうと思った瞬間だっため竜一は驚いてその場に転んでしまった。
誰だ!と思い後ろを振り向くと真っ黒いスーツをきた男が立っていた。
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