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しかし何故二人が同居しているのか、何故日向とは住んでいないのか、それに関しては全く聞いていない。あたしは不思議でたまらなかった。
「ねぇ、なんで日向のお兄さんがあんたと住んでるのよ」
「えー? 雨に打たれてるタカさんを僕が拾ったから?」
何それ、犬や猫じゃあるまいし。そう言おうとして、はっとした。本当にタカさんが、親に捨てられたのだとしたら?
まさか。そう思いはしたものの、軽率な発言は出来ないと判断した。きっと、何か複雑な問題なのだろう。
暁は小さな溜め息を吐いた。
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