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「まぁ、親とうまくいかなくて家出したタカさんを、僕の家に住まわせたってだけだよ」
「あんたが……?」
「僕んち広いから。家族も留守がちだし、話相手にちょうどいいかなって思って」
へらりと笑い、暁は食堂の扉に手をかけた。あたし達の担当場所は食堂。泉谷の食堂はあまり広くはないから、多分日向はいないだろう。
一通り食堂内を見て、日向がいないことを確認した。暁もやっぱりという顔をしていた。
「はづきちゃん、眉間。イライラするのは良くないよー。情緒不安定だねー」
「はぁ?」
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