-プロローグ-

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「はーい。ご苦労さん。また会っちゃったね」 寺田はハッとして顔を上げた。 「おまえか…中居… それに木村…」 木村は無表情で寺田をみている。 本当に冷酷な目をする男だ。 「ぎゃははは。 お前らと鬼ごっこもたのしいんだけどよ… いつまでも遊んでらんねぇからさ」 -相変わらず…憎たらしいヤツだ…- 寺田はポケットに手をやった。 殺す… そう思ったが、なにも持っていない。 -焦っておいてきたか…- もう絶望的だ。 もはや殺されるのをただ待つだけ…
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