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自分はその事実に仰天し、更に、今まで気付か無かった自分にも驚いていた。
少したってだいぶこの状況に慣れたのか、再び映画を観賞しだした。今思えば、其処で映画館から出れば良かったかも知れない。いや、動けばエージェントにボコボコにされていたかも知れないから、最善の手だったのかもしれない。
映画を見てみるとちょうど組み立てが終わった所だった。
サトシ「よし!できた!」
〈よく、出来たなぁ~まるで新品と取り替えたみたいだ〉
サトシのとなりに同じような割れた玉が在るが、この際気にしないでおこう。
サトシ「よし!今度こそ!」
サトシが勢いよく立ち上がったとき台に頭を勢いよくぶつけた。
〈ぁ〉
次の瞬間台の上にあった玉が組み立てたばかりの玉を巻き込みながら落下し、割れて粉々にになってしまった。
サトシ「またやっちゃった、テヘ♪」
〈テヘじゃねぇよテヘじゃ、ルギア復活できねぇじゃん。。〉
内心イラッとしながら見ていると、不意に凍った海がひび割れ始めた。
〈お、玉なしでルギア復活しちゃう?〉
期待と不安を合わせながら見てみると。
「ギャオーン!」
けたたましい鳴き声と共にルギアが復活した。
〈おぉ!復活って…小させぇ!〉
直径10cm程度のルギアが小さく鳴いている。しかし、不意に風にさらわれ海に落ちてしまった。
〈Σルギア、あかんやん!〉
内心予想通りの結果だが、余りにも呆気ない。
海に沈んだルギアをエージェント達が手を組み、祈りながら見ている。
すると、祈りが届いたのかは定かではないが、不意に海面が振動しだしたのである。
〈おぉ、今度こそ!〉期待を胸に秘め、見ていると、海面から勢いよく飛び出してきたのは…
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