ピッコロの話

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 『おっす。ピッコロ。話ってなんだ?』『む、悟空、まだ小さいままなのか?』ニヤッと笑いながらピッコロは問いかけた。『へへ~。』悟空は楽しんでいる。『あ、悟空さん、お久しぶりです。』身長の伸びたデンデだ。ますます先代の神にそっくりだ。『あら~。あのデンデもでっかくなったなぁ~。』『悟空さんがちっさくなってるんですよ。』デンデは笑いながら言う。今では悟空の二倍以上はあるだろうか。ナメック星のころからは考えられない風景だ。『オラもここで修行した時グッと身長伸びたしな。また修行しようかなぁ~。でも小さい体もおもしれぇかんなぁ…。』『…。』ピッコロはツッコまない。『悟空さん…、今日はちょっと話たいことがあるんです。』『あぁオラも呼ばれてきたの忘れてた。とりあえず…飯にしねぇか?』『…。』ピッコロはあきらめた顔で食堂にむかった。  『ふぃ~。食った食った~。』『もう満足したのか?』ピッコロは少し悟空の顔色をうかがってるようだ。『後で界王様のとこでも食うしな。』なんともマイペースである。『で、話ってなんだ?』『はい、少し長くなるんですが…。』  『前に界王様にも言われたことだと思うんですが、悟空さんが様々な敵を地球に呼びよせてる、とゆう話です。』『あぁ、オラもそう思う。実際それで死んでたしな。』はたから見たら恐ろしい会話である。『僕たちはそれとは別に、地球に悪を呼びよせてる原因はドラゴンボールだと考えているんです。』『ん?どうしてそうなんだ?』ピッコロも重い口を開いて話だした。『地球はナメック星とは違って、科学も文化も発達している。違星人にしたら魅力的な星なんだ。ドラゴンボールがあれば更に価値も変わるだろう。人種も様々で、人間どうしの争いもある。ドラゴンボールもどちらかというと争いの元であるんだ。そこでオレ達はドラゴンボールを封印しようと思ってるんだ。』『ええっ!?ドラゴンボールを!?』悟空はびっくりしている。『あぁ、今は地球には宇宙で最強レベルの強さをもつ者が何人もいる。ドラゴンボールがなくても地球を守っていけるだろう。ドラゴンボールがなければ、違星人にしたら強いやつがいる関わりたくない星だからな。』悟空はまだ納得してないようで『ん~、やっぱそうなのかぁ。』悟空にとっても長い冒険の思い出がつまっている。育ての親の孫悟飯の形見でもある。悟空は少し寂しげな顔を見せた。
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