神龍からの願い

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 神殿の奥に進むと、丸い台座の上にドラゴンボールが置かれているのが見えた。『この建物の中じゃ神龍は呼び出せねえんじゃねえか?。屋根が壊れちまうぞ。』心配した顔で悟空が聞いた。『いえ、ここは地上とは別の空間ですから。神龍もサイズを変えて出てこれますよ。それに話だけなら今でもできます。ボールに話かけてみて下さい。』『??』悟空はボールに近付く。『オーイ、神龍~聞こえっか~?』ボールが少し輝いたかに見えた。その時、あの聞きなれた声が部屋に響いた。『孫悟空か、良く来た。』『おぉ~神龍か!ひっさしぶりだなぁ~。元気か?』悟空の会話を聞くと相変わらず神の使いと喋っているようには思えない。たぶん、天津飯や餃子と会ったとしても同じような会話になるだろう。そこが悟空の魅力でもあるのだが…。  とりあえず悟空は悟空で神龍に言っておきたいことがあった。これでいいのか、納得しているのか。『神龍にはたくさん助けてもらったかんな~、ウパの父さんを生き返らしてもらったのも、クリリンを生き返らしてもらったのも。あ、オラも死んでたっけな。ハハハ。』悟空も神龍には沢山の思い出があるようだ。歴戦の仲間達もそうであろう。
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