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「どうしたって…何が?」
「……マジで?って叫んだだろが」
「へっ!!?」
私、叫んだ!?
叫んだつもり、なかったんだけど……
ムムムッと考えていると、神山君におでこをつつかれた。
「み゛ゅっ!」
「で?何だったわけ」
「くっぱの話っ!」
「…………は?」
神山君には悪いけど、ふたりだけのヒミツにしときたいの!
ごめんねっ!!
神山君は眉間にしわを寄せた後、クスッと笑って黒板に向き直った。
………クスッて何さ!!
「んーっ!!よく寝たっ」
昼休み、ようやく笹川が目を覚ました。
2時間、ずっと寝てたんだけど、まるで眠り姫だったよ。
眠りの森の美男子って感じっ!!
クゥッと思いながら笹川を見ていると、チラッとこっちを向いてニパッとした。
………私、死ぬかも。
この胸の高鳴り!キュンキュンって!
極めつけに
「ね、俺も一緒食べていい?」
って、そんな捨て犬みたいな!
ちょっと古いけどアイ○ルみたいな!!
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