同居人-陽菜side-

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「いいけど、あんた友達は?」 星羅が笹川の場所を空けながら聞く。 すると笹川は、キョロキョロと辺りを見渡した後苦笑いして言った。 「置いていかれた、的な?」 「可哀想な子なわけね」 「そーゆーこと」 イェーイとピースをしながら笹川は私の隣に座ってきた …………隣? 「ちょ、なんで隣っ!!」 「えー嫌?」 首を傾げながら上目遣いをして私を見てくる。 ………鼻血出る、かも。 私は笹川から視線をそらしながらブンブンと頭を横に振った。 「ならよかったー!松田に嫌われたら俺……っ!」 「え?」 「泣いちゃうーっ」 私の脳内ドッカーンです。 泣いちゃうって、泣いちゃうって!!!! 私って好かれてるじゃんっ! きっともうすぐ告白タイム!! クハーッと私が妄想してる間、星羅はパシッと笹川の頭を叩いていた。 「いたっ」 「この子、純粋なの!からかわないでよねーっ」 「だからこそ!反応がおもしれぇんだって」 ケラケラ笑いながら笹川はパンの袋を開けた。
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