6591人が本棚に入れています
本棚に追加
「……あれ?笹川、パン?」
「んー」
星羅の質問に、パンにかぶりつきながら笹川は答えた。
「……いつも?」
「基本的にはねー」
笹川がこう答えた瞬間、バシッと星羅に頭を叩かれる私。
「いっ!!!」
「あんたさ、料理できるよね?」
「ん?一応、できるよ?」
私がきょとんと返すと、星羅はにっこりしながら笹川を見た。
そして
「弁当作ってもらいなよ」
この言葉に一番動揺したのはもちろん
「へっ、は、えっ!!!!?むむ無理っ!」
私だった。
だ、だって笹川に弁当!!!?
ラブシチュエーションだけど!でもっ!!
私がアワアワしてると、笹川が悲しそうな声を出した。
「……俺、松田の弁当食いたいー」
「…………へ?」
「だめ?」
あえて、音にするならキョルンって感じで笹川は私を見てきた。
も、なに、これ!!!!!
こんな可愛い顔されたら……
「う、うん。作る……」
オーケーしちゃうって!!!
最初のコメントを投稿しよう!