プロローグ

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 当たり前の日常。当たり前の日々、神薙統護(かんなぎとうご)はいつも日常の中を暮らしていた。高校二年の春。無事に進級し、また一年間を当たり前に過ごす。そう想っていた。  家族構成は三人家族。しかし、両親二人とも単身赴任中。今は学校近くのマンションを借りて一人暮らしをしている。 性格は親友の榊勇人(さかきゆうと)曰く『好奇心と行動力は人一倍だが他はつまらないぐらい平凡だ』そうだ。彼女いない歴十七年、平凡過ぎるぐらいの学生。残りの高校生活も平凡に続いて行く想っていた。―――そう、彼女に逢うまでは―――
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