第Ⅰ章 初めての出逢いは銃口

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ここの公園は東西南北と別れ、東は散歩コースやサイクリングコース、東は大きな池、南はアスレチック、北は多目的と考え平野になっている。統護は南口から北口に向かっていた。 『しっかし、夜の公園は本当に薄気味悪いな…』 そろそろ公園の中心の噴水場が見える。 (…噴水場で少し休憩してくか…) 噴水場に着き、腰を掛けた。 『…ふぅ』 一息つく。春になったばかりの冷たい風が頬に当たる。薄い雲で隠れているが今夜は満月、桜も舞い、とても幻想的に想えた。 ―――そして、この時、日常は終った――― 『…へぇ…驚いた。こんな場所で人と会えるとは思わなかったわ…』 『…えっ?』 誰かの声がした。統護はすぐに立ち上がり、辺りを見渡す。『あっ』 統護が来た南口から人影が見える。しかし、夜の暗さでよく見えない。 『…誰だ?』 人影が近付いてくるにつれ、合わせるように雲で隠れている月があらわる。そして、次第に人影が見えてくる。 『え、……女?』 人影がハッキリと見えると、統護は驚いた。目の前に現れたのは女だったのだ。
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