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よくできた友人
そうして玄関に立ち尽くしてると
ガチャガチャ…
ん?ドアノブが動いて扉が開いた。誰だ?
夕耶(ユウヤ)「よおぅっ!」
夕耶は僕の幼馴染み。高校はバラバラだがほとんど一緒にいる。
自分「んだよ、夕耶か。びっくりしたじゃねーかよ(笑)彼女とデートだったんじゃないの?」
夕耶「びっくりしたろー(笑)彼女っても毎日学校で一緒にいるんだからアフターぐらいほっといてもらいたいよ」
夕耶は良き理解者である。頭が良くて運動ができる。そして女の子にモテる。男のカッコいい部分をたくさん持ち合わせている。 僕は真似したくても真似できねぇっ。
二人はドタバタしながら階段をあがり僕の部屋にはいった。
夕耶「補習はどうよ?」
夕耶は部屋に入るなりニタニタしながら言った。
自分「もぅ最悪っ(笑)こんな炎天下の中で草むしりだぜ?」
夏休み前のテストの成績が悪くて夏休み補習と決定された瞬間から怪しい笑いが止まらなかった。
おまけに補習が草むしり。
勉強ならともかく意味不明に草むしり。
夕耶「補習が奉仕活動か。涼しい教室で勉強させるなら汗かかせろってか(笑)ひどいな」
自分「あぁ、オレんとこの学校、クーラーないっ。先生のいる部屋とパソコンルームぐらいしか(笑) 」
夕耶「うげっ(笑)まじかよ。」
自分「私立はエアコン装備されてるとこ多いだろうけど公立はまだまだ反映されてないの!(笑)」
夕耶「そうだったのかぁ。汗ダラダラで真っ裸になるしかねぇな!」
自分「ぁー、海いきてぇ。波にはげしく揉まれたいね(笑)」
夕耶「よし、イッチョいってみっか!」
そうやってあっさり決まった海への侵略。
そうと決まったにはすぐに行く用意をした。
海パンにバスタオルのみ。
すぐに夕耶と落合い、二人で自転車こいで近く(6キロ)の海へ出発した。
自分「夕日が沈む前に遊べたらいいな」
夕耶「そうだな。きっと間に合うよ」
風をぐんぐん追い抜いてワクワクして気持ちが急かされていく。
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