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君が望むなら…①(アスキラ)
ようやく、長かった戦争も終わった。
キラはラクスと共に、そしてアスランはカガリと共にそれぞれ違う道を選ぶ。
こまめに連絡は取り合っているものの、キラはアスランが気になってしょうがなかった。
そんな時に唐突な歌姫の台詞。
『キラ……』
『ん、どうしたの?ラクス?』
『オーブへ少し行ってきてはくれませんか?』
『別に構わないけど何かあったの?』
『これをカガリさんに……』
歌姫が渡したのは一枚の封筒。
『そんなに大事な物なの?』
『ハイ。』
『うん、じゃぁ行ってくるよ』
キラは、自由の翼に乗り込み、一路オーブへと向かう。
頭には、翡翠の少年を頭に浮かべながら………。
~オーブ~
『アスラン』
『どうした?カガリ』
『キラが来るらしいんだ、迎えに行ってやってくれないか?』
『キラが…あぁ、分かった』
~オーブ格納庫~
『アスラン!!』
『キラ…』
キラはアスランに駆け寄った。
『アスラン……久しぶり……』
『あぁ……』
お互い、顔は少し緩んでいる。
いつも、会いたいとは思いながらも、なかなか、会えずにいたからだ。
しばしの再会を楽しんだ彼等はカガリの元へと向かった。
コンコン……
『お邪魔するよ。久しぶりだねカガリ』
『あぁ、そうだな……で、私に用なのか?』
『うん、ラクスがカガリにって…』
キラはカガリに封筒を渡した。
『ありがとうキラ、せっかくオーブに来たんだ、ゆっくりしていけ。アスランキラのエスコートは任せたぞ』
『了解だ、いくぞキラ』
『あ、待ってアスラン………』
2人はオーブの町へと駆け出した。
『ふぅん……ま、分かってはいたけどな……』
オーブの姫は封筒の中身を見ながら少し微笑んだ。
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