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crimsonedge-0-
‐クリムゾンエッジ‐
それは亡くしたはずの幻の魔法、創世魔法を秘めると言う魔剣。
紅い刀身は血と焔の混ざったような色で創世時代に存在していたと言う生き物から生まれ落ちたと伝えられる。
創年200年、その剣は初めて猛威を振るった。剣は人間を魅了し操り、惨殺を繰り返し…被害は実に大陸半分までおよび人間はその力に畏怖した。が、ある日クリムゾンエッジは突如その姿を眩ませた。まるで生きているかのように、人間を弄び、そして嘲笑うかの如く。
人々は剣が消滅したものと思い込んだ。平穏が戻ったのだと。
しかし
1000年の時が過ぎた後クリムゾンエッジは再びなんの前触れなく姿を表した。
そしてまた100年したら消える…
こうしてクリムゾンエッジは100年を1周期とし1000年毎に姿を表すようになった。
いつしか人々は…――
クリムゾンエッジの力を求め100年争うようになっていた。
クリムゾンエッジが何故1000年経てば生まれ、100年すれば消え、また1000年後生まれるのか、誰も知らなかった。考えようとしなかった。
なにせ
奪い合い、戦うことだけに固執していたのだから。
そしてまた剣は争いを生み
世界を動かし続ける…―――
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