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 キリ達を出迎えた人物の正体はエルヴンがきちんと説明してくれた。 「こいつは、クロト・ララウナーク。紅の一員だ。俺、ジンに次いで実力がある。ついでに言うと、一応弟分…」 「一応って、酷いじゃないですかぁ、兄さんっ!」 「一応で十分だっ!!くっつくなっ!!」  クロトは見た目、エルヴンにどこか似ていて、しかしテンションが全く違った。見た目よりも人なつっこい犬のような男だった。 じゃれつかれるのが鬱陶しいらしくエルヴンはクロトの頭を押しながら離すと頭を軽く叩く。 「あたっΣ」 「つかなんでここにいる!!俺達がここに来ることさっき決めたからお前が知る別けないと思うがなっ…」 「俺は知りませんでしたよ?偶然ですよ、偶然」  ヘラリと笑うとキリの方にも寄る。 「キリとアコルっつったっけ?よろしくな。ララウって呼んでくれたらいいし」  何故かですます調ではない。どことなくエルヴンの話し方の様で兄貴といった感じの話し方。
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