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「おい!拓郎。暑くね?いったい何度あるんだよ。」
と、涼太はソファーで寝転がりなら言った。
「知らねぇよ~。自分で温度計見ろや。」
と、拓郎はやる気なさそうに携帯をいじりながら言った。
「温度計なんてどこにあるんだよ!」
涼太は立ち上がり、あたりを見回した。
「んー、そこにあるべ!ほら電話台の上。」
拓郎は温度計を指した。
「あ、発見、発見!」
涼太は微笑みながら、温度計の発見に喜びつつ、温度計の針が指している温度に驚いた。
「36度!?、暑い訳だよ。」涼太の額から汗が落ちた。
「おい、拓郎!もう夜なのにこんなに暑いのおかしくないか?」
涼太は言った。
「ああ。確かにな、だが俺の家には、クーラーがない、残念だな」
拓郎は、涼太の顔見てふっと笑いまた携帯をいじり始めた。
涼太は、暑さに我慢できず拓郎にこう言った。
「くそー!おい、拓郎!心霊スポット行くぞ!」
「なんでよ。そんな所行った所でなにか得があるのか?」
少し焦った様子で口ばやに拓郎は言った。
「まさか、お前怖いの?」
涼太は、小バカにした口調で少し笑いながら言った。
「は?別に」
拓郎は焦りを隠すかのように冷静に言った。
「じゃぁ。決まりな!早速、準備しよーぜ!」
拓郎の返事を聞かず、涼太は充電器にさしてあった自分の携帯をポッケにいれ準備を始めた。
「おい、待てよ!」
拓郎は言った。
「なんだよ、さっき怖くないって言ったじゃん!それともやっぱ怖いのか?」
涼太は笑いながら言った。
「余裕だし!なめんな!」
拓郎は目をしかめて言った。
「本当に決まりな!もう文句言うなよ?」
涼太は言った。
涼太は腕を組み拓郎の家の一番大きい時計を見た。
午後10時をまわっていた。
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