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「久しぶりだな。」
拓郎は緊張していた。
すぐに目線を川崎から離した。
「なあ、早く行こうぜ。」
涼太は拓郎の肩に手をかけ言った。
「おう。」
拓郎は車の鍵をキーレスキーで開けた。
ガチャ
涼太は助手席に座った。
「女の子二人は後ろな、さあ、乗った乗った。」
涼太はシートベルトを付けながら言った。
「はーい。」
右手を少しあげて、右後部座席に木下が乗った。
「乗りなよ。」
愛想無い感じに川崎に向かって拓郎が言った、拓郎も運転席に乗った。
「うん。ありがとね。」
川崎が左後部座席に乗った。
「へぇ、中々良い車じゃん、買ったの?」
木下が座席の皮をなでながら言った。
「まあ中古だけどな、てか、どこ向かえばいいんだよ。」
拓郎がエンジンをかけながら言った。
ギュイーンとエンジンのかかる音がし、低い排気音が車内まで聞こえた。
「とりあえず新道入って石狩街道行って。」
涼太が携帯を見ながら拓郎に言った。
「わかった。」
拓郎はただ前を見て真剣に運転をしている、後ろの座席から声が聞こえる、川崎と木下が話しているようだ、まるで耳に入らない拓郎であった、拓郎はこれから心霊スポットに行くという事が考えられずにいた。
拓郎が呟いた。
「なあ、今行くとこかなりでるのか。」
「ああ。でるよ、かなりの者がでるらしいぞ。」
涼太は言った。
拓郎は頭が真っ白になった。
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