悪鬼の如く

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悪鬼の如く

この全てに怒るのは蒸せ返るような様な弱気の塊共に飽々しているからだ。全てを見渡す目を持ち合わせているでもないくせに全てを知った気になって物事をぬかす様は非常に腹立たしいものだ。苦しみに怯え頭を垂れて逃げるしかしない貧弱な生き物。自らの苦しみがこの世界の一番の不幸で在るかの様に言う。下らない。泣き言しか言えない者。泣き言すら言えない者。最後は他者に頼りきるその姿勢は蛆が蔓延るかの様にむず痒く歯痒い。少しはその首の上に乗っている頭の中で何かの糸口でも考えるくらいは出来ないのだろうかな。何故頭が有るかが全く解らんではないか。愚痴を考える暇が在るならば自分自身の為になることを考えるべきではないのだろうか。
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