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顛末
本気で必要とされたいと願った。
だけど、「大切」の言葉に感情は無く。
ただその場凌ぎのものだった。
存在理由は消えた。
虚ろい陰る静寂に溶け込んで行く我が身。
世界で誰か一人消えたとて誰も気付きはしない。
あんたは気付くだろうか?
いや、目の前の惹かれる者に気を取られきっと気付かないだろう。
その瞬間「信じる」の言葉は消え失せて、あんたと俺は赤の他人。
いつか記憶から消えて解らなくなる。
まあ、仕方ない。
コレが俺の「顛末」なんだろう。
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