第一存在:怒種

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第一存在:怒種

そろそろ限界らしい。 でも絶対に死なせはしない。 彼奴は確かに本物なんだ。 誰も耳を傾けてくれなかった。 傾けたとしても本当に信じてるかが不安でしょうがなかったんだ…彼奴は。 だから、自分の存在に疑いを持ち始めた。 もしかしたら自分も創り者なんじゃないかって。 彼奴…いつか言われた、「悩みを持ってるのはあんただけじゃない」。 分かってるさ、彼奴だって。 その分も背負って頑張って来たのにあの言われ様。 心ズタズタだった。 頑張っているのに認められず。 責められ。 否定され。 つくづく表の人間にはムカついてばかりだ。 「周りを見ろ? それは貴様たちの方だろ。」 まあこれが俺の本心かもな。
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