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「くっ!」
敵は飛び退く。
「な……音姉…どうしてここに?」
十夜は目の前の長い黒髪が綺麗に靡く女の子に言う。
彼女の名前は朝海音葉。昔主人公の家の近くに武術の道場があってそこの娘だった。よく遊びに行ってる時に仲良くなったのだ。十夜より2つ上。
「助けに来たんだよ~あ、はい刀~これがあればなんとかなるでしょ?」
「うんありがとう。なら反撃開始だ…」
十夜は刀を持って構える。
「ふむ…2対2か…セリア…男は任したわ。私はあの女の相手をするわ」
「仰せのままに」
それぞれ向いあって立つ。
「やっくん戦える~?」
心配して音葉は声を掛ける。
「大丈夫。なんとかなるよ」
「危なくなったら言ってね~」
呑気に喋ってるのを見て、
「自分の心配をしたらどうだ!」
レイピアを持ったメイドが音葉に向かって走る。
「ん~だって…弱そうだもん貴方」
「甘く見られたものだ…」
そして近付き、連続で攻撃を放つ。
「はああああ!」
まだ続く…だが…すべての攻撃を片手で持った刀で防ぐ。勿論鞘から刃は出してない状態で。
「あら、よっ、と。…貴方相手には武器はいらないかしら。」
「そんな事を今の状態でよく…!」
言葉詰まったと同時に横に勢いよく吹き飛ぶ。
いつの間にか放った蹴りが見事に決まっていた。
約10メートルは飛んで行った。
「一撃でこんなに飛ぶの?やっぱりあなたは弱いわ…もっと訓練が必要ね」
飛んで行ったメイドは立ち上がる
「なっ…連邦のMSは化け物か!…じゃなくて化け物見たいな戦闘力かしら…」
さしずめ53万?つぇ~。
「もうどうでもいいや…目の前の敵を倒すだけ…戦闘レベル確定…レヴァンテイン…解放!」
武器を掲げた瞬間、光に包まれ、今までのレイピアが大剣へと形状を変える。
「ステータス…オールグリーン…行動可能…」
「さあ…死になさい!」
今までの3倍の動きで接近し武器を振り降ろす。だが…見えている見たいなので軽々と避けられる。
爆音と共に地面が抉られる。
「え…危な~と言うかあれ魔術兵器なの?聞いてないわ~。やっぱり刀が必要か~」
そして居合いの構えを取る…
「やっと本気になったのかしら…」
「本気出さなきゃかてないもの。魔術兵器ならなおさら…」
お互い構えて…二人同時に駆け出す!
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