日常

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ある晴れた日の冬。年が変わって新学期が始まった学校。今日は登校日…かつて少年だった男の子は成長し今は高校生だ… 「………懐かしい夢をみたもんだな。」 ベッドで寝ていた男の子が起き上がる。もう学校に行く時間だからだ。 「今日からか。行かなくちゃな」 そして手早く着替え家を出る。他に誰もいない家を出る。実は一人で暮らしている。 そして学校に着いた。 「おはよ~」 「ああ…」 と挨拶されるが愛想なく返事し席に座る。 やはり十夜は過去の一件以来、最低限の対応はするがそれ以上はしないし深く関わらない。 「どうした?十夜?今日は寝坊か?」 他の男は愛想がないせいか話掛けて来ないがこいつだけは別である。名前は…杉並渉。 「近いかな」 「なんだよ~?ゲームのやり過ぎか?まあ昔から登校日に遅く学校に来るのはしばしばあったけどな~」 「まあ気にすんな。それより先公来たぞ」 「あ本当だ。んじゃ戻るよ~」 「おう」 そして教師が入ってくるなり皆が席に座る。 「諸君、おはよぉぉぉぉ!今日は元気かなぁ~?」 と胸毛全開のマッチョなおっさんが叫ぶ。通称・市長。 「さぁて~新学期早々だか今日は連絡は得にない。一つだけ除いてな~。なんと転校生が来たぞ―!さあ男共よ!声をあげて喜ぶがいい!だがもし飢えているのなら先生がご奉仕してあげよう!その時は相談に来るのだ!!いいな!?」 「…………(喜びたくても喜べねぇby男子生徒)(゜Д゜;)」 「では転校生入ってきなしゃい」 「…(しゃいってなんだ―――!!!(゜Д゜;)」 ガラガラ。ドアが開いて少女が入ってくる。 そして教師の隣りに立つと、 「では自己紹介してくれ~」 そう言われると、 「はい。初めましてみなさん。私は紫藤綾音といいます。よろしくお願いします」 この女の子が十夜を変える存在になるのだった。今はまだ知らない…誰も…
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