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「ジャー…」
ある女子校のトイレにポツンと1人の彼女がいた。
彼女は、涙を流したのがばれないように顔を洗っている。
湿った制服…
上履きはなく、白い靴下の裏は真っ黒になっている。
「もうやだょ…」
そう小さく弱った声で呟く彼女の名前は…
『在原ひかる』18歳。
親がきらきらひかるように…と名付けてくれた名前がとても嫌い。
それは彼女が壮絶ないじめを受けているからだ。
きっと彼女の瞳に映る世界は暗いのだろう…
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