プロローグ2~穢れなき無垢の純白~

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まさに美しい、という言葉が彼女には相応しい。だが、彼女の体格は小柄で、幼い印象もあり、白く美しい中に可愛らしさも兼ね備えていた。   「やあ、こんなところに客人とは珍しいこともあるようだね。」   それは透き通った綺麗なソプラノ。その口調は妙に少年っぽく可愛らしかった。   「どうやって、キミはここに来たのだい?」   彼女はゆっくりとこちらに近付きながら僕に問う。   その問いに僕は焦る。どうって聞かれても気付いたらここに居たわけで、明確な答えなど持ち合わせていなかったのだ。   「それは……」   なんだろうか?次に続く言葉が見当たらない。   だが、彼女はそんな戸惑う僕を見ても、何も気にする様子もなく、ただ、こちらへと歩いてくる。  そして、何か悟ったのか彼女は「そうか」と納得したように微笑んだ。 ただ、その「何か」は一体、僕には何の事なのか、よく分からなかったが……   「ここは特別な処だからね……」   彼女はそう告げた。そして、歩きながら両手を大きく横に広げ、続けてこう言った。   「ようこそ、世界の根底へ。ボクの名はアイーシャ。この世界を見届ける存在だ。」
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