プロローグ2~穢れなき無垢の純白~

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言い終わると彼女は超然とした態度で僕の目の前に立つ。蒼空の眼差しを真っ直ぐにこちらへ向けて……   世界の根底?見届ける存在?それは何だ?それに……   「アイーシャ?」   僕はその名に聞き覚えがあった。でも、それは一体、どこで聞いたのか、何だったのかは覚えてはいなかったけれど……   「キミは?」   「オ、オレは智広。永瀬 智広だ。」   名を聞かれて僕は名乗る。そして、その名を聞いたアイーシャは、何故か、一度、驚いたような顔をしては、ぼうっとした無表情に変わり、僕のことを見つめてきた。   そのぼうっとしている姿は、まるで本物のお人形さんのようだ。   「なんだよ。」   何、じっと見てるんだよ。   「永瀬 ともひろ。」   それは、とても棒読みな感じ。   まるで何かを確かめているかのような、そんな感じだった。   「ん?そうだけど??」   僕の名が一体どうしたというのだろうか?   「そっかぁ、よろしくね!ともひろ!」
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