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プロローグ3~真夜中のオンライン~
目覚めたのは夜更けだった。
窓から見える空は漆黒……照らす光は十六夜の月の光。そこには、光り輝く星々も無く、やや楕円状の月だけが一つ、ぽつりと浮かんでいた。
部屋の中は暗く、何も見えない。ぼんやりと物体の輪郭が判るくらいだった。
僕は掛けていた眼鏡のずれを直し、机から立ち上がった。
そして、徐に蛍光灯の明かりを点けると、部屋は、たちまちに光と色に溢れ、部屋の様子がくっきりと判るようになった。
その部屋を一言で表すとするならば、ある特定のジャンルに特化した男部屋って感じだろうか?
色で例えるとするならば超度級のピンク。俗に言うならば、オタク的な部屋。
壁や天井を埋め尽くさんばかりのアニメ、ゲームのポスター、タペストリー。
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