プロローグ3~真夜中のオンライン~

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パソコンは勿論のこと。   本棚には数々のライトノベル。そして、本棚の上から四段以降は、別の本のカバーを上から被せてカモフラージュはしているものも、オタク暦六年をかけ、集めに集めぬいたエロ本、同人誌コレクションがびっしりと詰まっている。通称、禁断のレッドゾーン。そして、机の引き出し上から三段目の鍵付きの棚には、他の者は絶対に開けてはならないという、ブラックボックスがあり。その中には、秘蔵のエロゲーコレクションがあった。いや、それはともかくとして。   いやはや、相変わらず萌えますなぁ……春花たんは……   僕は壁に飾られたギャルゲーヒロイン、神無月 春花のタペストリーを眺めては心の中でそう呟いた。   ぐぅ……   萌えていたら、腹の虫が唐突に鳴った。   そういえば、家に帰ってきて、そのまま寝てしまったので何も食べていなかった。   「母さーん。飯ー。」   僕は、そう叫びながら一階の台所へと向かって行った。   ちなみに僕が先程いた部屋はこの家の二階にある。
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