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純白の少女は言った。
「神に愛されし人の子よ。今こそ、立ち上がりなさい。神の力を持って魔を討つ時が来たのです。さぁ、今こそ、邪悪なる暴君ルシフェルに奪われた聖杯を取り戻し、この世界に光と安息をもたらしましょう。」
こうして、始まる。人と魔の戦争。
主人公の純白少女と六人の従者達を中心にして描かれる戦争モノのファンタジー小説だ。
そして、僕は思い出した。
その純白の少女こそが―
アイーシャ。
だった……
そう、あの夢の中の純白の少女と同じ名と姿。
紅と黒と混沌の世界にいた白き少女の名だ。
「ハハハッ」
馬鹿馬鹿しい。夢の中に小説の人物が出てくるなんて……
どうかしている。
小説の読みすぎだな……と僕は思う。
しかし、ネットゲーね。
誠二の奴は何を考えているのやら……これから大変な時期になるというのに。
アイツ、ゲームばっかりやってて、内申とかは大丈夫なのかよ?
就職とかアイツはどうするつもりなのだろうか?
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