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誠二「お前のキャラネームだろーがぁっ!!ここでは、本名じゃなくて、キャラの名前で呼び合うんだよ!ネットの基本だろーが!ちなみに俺のキャラネームは誠二だからな。田中じゃないし、筋肉でもない、ましてや、田中キンニ君でもないからな!誠二さんと呼びなさい。」
筋肉が生意気なことを言う。
てか、てめーの場合、誠二さんと呼ばせたいだけだろうに……
TOMO「この減らず口が……!」
誠二「もう、ええわ!行くぞ。TOMO!出発しよう。」
こうして、僕達のファンタスティックでエレガントな冒険が始まるのであった。
ゲームだけどな。
そこは、見渡す限りの草原。蒼の空と白の雲。そして、緑の大地。遠くには、隣国との国境を示す山々があった。
時折、吹くのは、一陣の風。それは、草を撫で、僕の肩まで伸びた髪を揺らしては、一瞬で過ぎ去っていく。
僕は、その風に吹かれながら、真横に突っ立っている大男に問う。
「で?田中。これからオレ達はどこへ行けばいい?」
そう、僕は誠二に連れ(拉致)られ、泣く泣く街を飛び出したはいいが、目的地は勿論、何をしたらいいのかすら全く分からなかった。
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