108人が本棚に入れています
本棚に追加
「OK。兄者。」
僕はそう言って、誠二に向かって親指を立てた。グッジョブ!
「何故、兄者なんだ……」
その時、智広は既に走り去り、その疑問に答える者もいなく、彼はただ、呆然とその草原を眺めているのであった……
「って、置いてくなよ!トモ~~!!」
そして―
「あはは☆カモ見っけ~♪」
黒いマントを羽織った少女が嘲笑う。
頭には、猫のような耳。そして、お尻に尻尾。それは、獣人の少女。
緑の草原を一望出来るその丘で、そいつは笑っていた。
それは、二つの人影を見下ろしながら、まるで自分の大好物でも目の当たりにしたような目付きで……
「さぁ、行こうか……アルババちゃん……狩りの時間の始まりだよ!!」
イジメテアゲルヨ……
たっぷりとね……
最初のコメントを投稿しよう!