第一章~蒼き魔獣と白き少女~

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「OK。兄者。」   僕はそう言って、誠二に向かって親指を立てた。グッジョブ!   「何故、兄者なんだ……」    その時、智広は既に走り去り、その疑問に答える者もいなく、彼はただ、呆然とその草原を眺めているのであった……   「って、置いてくなよ!トモ~~!!」       そして―       「あはは☆カモ見っけ~♪」   黒いマントを羽織った少女が嘲笑う。   頭には、猫のような耳。そして、お尻に尻尾。それは、獣人の少女。   緑の草原を一望出来るその丘で、そいつは笑っていた。   それは、二つの人影を見下ろしながら、まるで自分の大好物でも目の当たりにしたような目付きで……   「さぁ、行こうか……アルババちゃん……狩りの時間の始まりだよ!!」   イジメテアゲルヨ……   たっぷりとね……
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