プロローグ1~ただ、ひたすらに憂鬱~

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でも、仕方がない。現実なんてこんなものだ。ゲームのように都合の良い展開なんてありはしない。幼馴染でさえ、現実では、こんなものなのだから……   所詮、妄想なんだよ。神無月 春花など……   「それじゃあ、ともちゃん。また、明日。」   そうこうしている内に分かれ道に差し掛かっていた。いつも僕たちが別れる場所だ。相変わらず、僕は「ああ」と小さく曖昧な返事を返して、彼女と別れた。
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