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まぁ分かるだろうと手を草むらに這わせた。
カッ
その時、何か手に当たった。
見るとピンクの小さいハートのついた指輪
「これか?」
手に持ち山田に見せる。
「あっこれ…これ!」
目を見開き指輪を見る山田。
「ここっここ掘って!」
イキナリ声を荒げると、指輪が落ちていた場所を指差し叫んだ。
本当に訳の分からない奴だ。
「なんで?」
一応聞いてみる。
「いいから掘って」
やっぱ言わねぇか
仕方ねぇ
取り敢えず用具室からスコップを持って来る。
今日、何回行き来してんだろう俺
とにかく掘る事にした。
あの指輪、彼氏からのプレゼントかな?
そんな事を考えて掘っていると
カッ
何かにスコップが当たった。
良く見てみる
こっこれ
骸骨・・・
骸骨だ
山田に目をやる
青い顔
当たり前か
「俺、先生呼び行って来る」
俺は慌てて教務室に向けて走り出した。
後ろから小さい声で
「ありがとう」
と聞こえた気がしたが気のせいだろう
ガラー
俺は教務室に駆け込み、事のしだいを説明し、先生を連れて花壇の場所へ戻った。
あれ?
山田が居ない
怖くて帰ったかな?
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