一人の男

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カーテンの隙間から差し込む光。 男は激しい頭痛と全身の虚脱感に苛まれながら目覚めた。 なにもない四角い部屋。 四畳半ぐらいだろうか。南向きの小さい窓が一つ。 部屋にある物はベッドとテーブル、あとは小さなソファーが一つ。 男は激しい頭痛に耐えながらフラフラと立ち上がりソファーに腰を下ろす。 「ここはどこだ?俺は誰だ?」 ・ ・ ・ ・ ・ 「駄目だ。なにも思い出せない」 パッとテーブルに目を写す。 そこにあったのは、携帯とタバコそして黒い財布。 男は呟く…… 「俺は誰なんだ………。」
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